小児予防接種

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すべての病気について言えることです。病気になってしまったら治療で治すことも大切ですが、病気にならないようにすることはもっと大切で価値のあることですね。

VPD(Vaccine Preventable Disease:ワクチンで予防できる病気)という言葉があります。かつて生後2~3か月の赤ちゃんにとって最も恐ろしかった細菌性髄膜炎・敗血症という病気は、症状が出てから数時間で一生の後遺症を残したり、治療が遅れれば数日以内に死亡する病気です。当院院長もかつて静岡県立こども病院で、何十人もの患児とともにこの病気と戦い、何人も寝たきりとなり、時にお見送りしました。生まれたばかりの赤ちゃんとその家族にとってこれ以上のない不幸でした。しかし、2013年に定期接種化されたヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンのおかげで、髄膜炎の代表的な原因菌であるヒブ(H.influenzae)や肺炎球菌(S.Pneumoniae)による発症者はほとんどみることはなくなりました(残る主な敵はGBSという細菌です)。

このヒブ・肺炎球菌の例だけでなく、ワクチンはこどもたちを病気の脅威から守る医学の最大の功績の一つといって過言ではありません。もちろんリスクについても知る必要はありますが(例:ロタワクチン後の腸重積発症確率のわずかな上昇)、定期接種・任意接種として承認されているワクチンは、リスクよりベネフィットの上回るものだけが客観的にみて明らかです。当院でもすべての定期接種およびこどもたちにベネフィットのある任意接種をご用意してあります。わからないことは何でもご相談ください。

定期予防接種の種類と回数および推奨年齢

当院採用のワクチン 予防する病気 当院の推奨スケジュール
ロタウイルスワクチン
当院では1価(ロタリックス)を採用しています。
ロタウイルス胃腸炎 生後2か月(①)・3か月(②)に1回ずつ接種します。こちらは経口(飲む)ワクチンです。
B型肝炎ワクチン B型肝炎 生後2か月(①)・3か月(②)、少し間をあけて7か月(③)の計3回を接種。
ヒブワクチン(Hib) インフルエンザ桿菌(季節性インフルエンザウイルスとは別の、細菌)による細菌性髄膜炎・敗血症 生後2か月(①)・3か月(②)・4か月(③)、追加接種を生後12~15か月未満(④)の計4回を接種します。
小児用肺炎球菌ワクチン 肺炎球菌による感染症(細菌性髄膜炎・敗血症) 生後2か月(①)・3か月(②)・4か月(③)、追加接種を生後12~15か月未満(④)の計4回を接種します。
四種混合ワクチン ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ 生後3か月(①)・4か月(②)・5か月(③)、追加接種を生後12~18か月未満(④)の計4回を接種します。
BCGワクチン 【生ワクチン】 結核 生後5か月(①)に1回接種します。
MR(麻疹・風疹)ワクチン 【生ワクチン】 麻疹(はしか)・風疹 1歳~2歳未満(①)の間に1回、小学校就学前=年長さん(②)の計2回の接種。
水痘ワクチン 【生ワクチン】 水痘(みずぼうそう) 1歳~1歳3か月未満(①)に1回、1回目の半年~1年後(②)にもう1回の計2回接種します。
日本脳炎ワクチン 日本脳炎 3歳~4歳未満の間の2回(①→1~4週間後→②)、さらに2回目の接種1年後(③)に1回、その後9~13歳未満(④)の計4回接種します。近隣で日本脳炎の流行があった地域では生後6か月からの接種が推奨されています。
二種混合ワクチン ジフテリア・破傷風 11~13歳未満(①)の間に1回接種します。
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン 子宮頸がん 中学1年生の女子(小学校6年生~高校1年生が公費対象)。
初回(①)を接種し、2か月後(①)、①から6か月後(③)の合計3回接種します。

※定期接種が可能とされる期間に接種できず、その後に接種するという場合は、任意接種扱い(全額自己負担)になります。

小児が受ける任意接種の種類と回数

おたふくかぜワクチン(生ワクチン)

予防できる病気

おたふくかぜ

接種の推奨期間と回数

1歳(①)に初回を、罹患しなければ①の3年後(②)に2回目を接種します。

費用

7,700円(税込)

インフルエンザワクチン

予防できる病気

季節性インフルエンザ

接種の推奨期間と回数

生後6か月以上2歳代 0.25mLを2~4週間あけて合計2回します。
3歳以上12歳代 0.5mLを2~4週間あけて合計2回接種します。
基礎疾患がない方については前シーズンに接種した方は同一シーズンに1回でも危険な病状において発症抑制効果はほぼ同等と考えています。
13歳以上 0.5mLを1回接種します。

費用

4,000円(税込)

※小児予防接種の詳細に関しましては、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール等をご覧ください。

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みらいえ こどもと家族のクリニック
クリニック名
みらいえ こどもと家族のクリニック
院長名
野口 哲平
副院長名
野口 理絵
診療内容
小児科 小児ひふ科
アレルギー科 呼吸器内科 内科
住所
〒410-0055 沼津市高島本町8-29
TEL
055-924-1111
診療時間 日・祝
小児科・小児ひふ科
8:30~12:00
14:00~17:30
健診・予防接種
9:00~17:00
(予約優先)
内科・呼吸器内科・
アレルギー科

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